ジャンヌ・ダルク

　「ジャンヌ・ダルク」と言う映画を視聴しました．
面白い映画だと思いました．
確かに，可能性の中から何を選ぶかという事は自由だと思う．
映画で描かれているジャンヌは無学な田舎娘で識字にも問題がある．

　署名する際に「×」を書く辺りにそれが描かれているのですが，これは当時としては当たり前の事で，日本の映画でも大名ですら識字に問題のある者がいたことが描かれている作品があった．
筆跡も問題にならないと思ってしまいます．
正に紙の上に，インクや墨を乗せただけになってしまっている．
形式とはいえ切ないとも感じる．

　さて，映画に描かれているジャンヌですが，奇跡的な戦略等と言う描かれ方はしていません．
戦いとなると，押せ押せの勢い任せですね．
これはいただけません．神の恩寵の元に少ない被害でと言うのは大前提としてあるのかも知れません．
しかし，勝つための知恵を授かったという訳ではなさそうです．

　この辺りが，後半に至るにつれ色々と悩ましいところなのだろうと思う．
ジャンヌ，ジーザス．
どこか通ずるものを感じてしまわなくもありません．
彼女の聖人たるは，軍旗を持ち戦い身を投じるあたりなのだろう．

ジャンヌ・ダルク [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
• 発売日: 2010/04/16
• メディア: Blu-ray

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