時代，世代

　時代を感じる．
この言葉はよく聞くのですが，大袈裟のような気もします．
身近なところで感じたことがあります．

　昨年色々と物議を醸した「美味しんぼ」の初巻が電子書籍で無料になっていたのでDLして読んでみました．今現在，あるいは少し前かもしれませんが，再放送されているものをチラ見した記憶があります．

時代を感じた部分．
-キャラの顔が違いすぎる．
-読みにくい．

　キャラに関しては：
この漫画に限った話ではありません．
連載が長いものに関しては，よくあることです．
例えば，アニメ化されている作品でも名探偵コナンなどは，劇場版第1作と今年公開された「業火の向日葵」では同じキャラに見えないほど違います．原作の漫画にも同様のことが言えるのはいうまでもありません．

　読みにくいに関して：
フォントサイズ，文字数が携帯端末にあっていないことも勿論です．
スキャンした時点での解像度も影響していると思いますが，全般に滲んだ印象を受けます．
また，台詞が長いものが多くこの品質では厳しいと感じた．

　前者に関しては，改善の余地はあまりないだろう．皆無と言っても差し支えないだろう．
しかし，後者は方法がなくもない気がしてきた．
漫画の場合，キャラクタの台詞は「ふきだし」で描かれることが多いです．
この「ふきだし」ってパソコン或いはWebの世界でよく見かける「ポップアップ」で代用できるのでなかろうか．

　タップ操作でポップアップしてくれれば読みたい台詞が強調された状態になるので，可読性の向上につながるだろう．
しかし，問題はあるだろう．
会話形式になっている場合，どちらが先に台詞を発しているのか．
これがタップする側に一任されることになる．
クリアすべき問題はあると思いますが，電子書籍を想定していなかったものを電子書籍にするのであれば，生みの痛みは必要であろう．
また，今後のあり方ということも考えれば真剣に時間をかけて考える価値がある部分だと思う．

　仮にであるが，既刊の作品をポップアップ形式にする場合，「吹き出し」に隠れてしまっていた背景をどうするのか．
この辺りは，真っ先に突き当たる問題だろう．

　などと，拙いなりに考えたりした．

タグ：美味しんぼ ポップアップ 台詞 吹き出し