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ポルシェ918 [Life]

 ポルシェ918に関する番組を視聴しました.
いわずと知れた,ニュルブルクリンクで市販車最速の記録を打ち立てたあの車です.
それまでは,疑惑つきながらもNISSAN GT-Rが最速だったわけですが完膚なきまでに叩きのめしてくれた車です.

 思えば,NISSAN GT-R自体.
コンセプトが水野和敏氏の骨子による設計.
市販車の生産ラインで作れるマルチパフォーマンススーパーカーと言うのが売りだったはず.
氏がNISSANを去った後,GT-R NISMOなんてのもラインナップされましたが,いまだにポルシェの記録には及ばず.
そもそも,4人乗り,十分なトランクスペース普段使いのお買い物もこなし,週末はサーキットでも愉しめる.
そんなコンセプトの車と比較してはならないと思ってはいます.

 私見ではあるが,以後のNISSANさんの動きには少々理解しかねる部分がある.
まずは,NISMOと言う特別なグレードの設定.
その車でのニュルブルクリンク挑戦.
しかも,タイムを更新することは出来ず.
コンセプトが古いとか言う割には,その車に固執してしまっている感が否めない.

 目指しているものが違うとお思うんですよね.
水野さんが作った車は,ニュルブルクリンクで最速を目指していたわけではなく,
テストの場としてポルシェ社の裏庭とも言われるあの難コースに挑戦していた.

 GT-R NISMOは多くのGT-Rユーザが手にする車では無いと思います.
逆に,すべてのコンセプトを踏まえたうえであのポルシェはここまでやった.
と言うことを賞賛すべきと思います.

 それが嫌なら,同じようにまったく新しい車を創れば良い.
ハイブリッド,EVのノウハウに関してもないわけではないのだから.

 GT-Rの魅力は,コンセプトを打ち出した段階で明確になっている.
それを,大きく二つに分けた.
一方は,ストロークを増やし乗りやすくなり.
 ->レクサス買えば良いのでは?
一方は,ニュルブルクリンクでなかなかの好タイムを記録した.
 ->2シーター化したところで,基本設計が4シーター.軽量化以外の旨味は少ない.

 それでも,当時としては画期的だったイヤーモデル性の導入があるので,進化を続けることが出来ている.
各モジュールの配置も見事で単独で見直しやすい.
市販車ラインで組み立てが出来るために価格が控えられている.

 先の番組を観て,あらためて水野氏の凄さを思い知らされた.
それ故に,918スパイダーは革新的な車だなとも思った.

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